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新たなAIエージェント:Proxy 1.0

執筆者の写真: Takashi KimuraTakashi Kimura

AI技術は単なる対話型チャットボットの枠を超え、エージェントとした実際のウェブ操作やタスク自動化にまで応用されるようになりました。


Convergence AI は、「Building a future of abundance(豊かさの未来を創る)」というミッションのもと、日々の面倒な作業をAIが代行する新しい形のデジタルアシスタント、Proxy 1.0 の提供を開始しました。


今回は、同社とその主力プロダクト Proxy 1.0 の魅力、実際の用途、さらなる拡張アイデア、利用方法と料金プランについて詳しく解説します。


会社紹介:Convergence AI のビジョン


イギリスのスタートアップ企業のConvergence AI は、AI技術を駆使してユーザーの生活と仕事の質を向上させることを目指す企業です。長年にわたって自律型エージェントの研究と実験を重ね、従来の短期的な対話から進化した、タスク実行型のエージェントを実現してきました。


最近の TechCrunch 記事では、同社が約1,200万ドルの資金調達を経て、エージェントに「長期記憶」機能を搭載する技術開発に大きく舵を切ったと報じられており、今後さらにパーソナライズされた支援が可能になることが期待されています。


✅安全保障リスク

AI業界では安全保障上、中国との関係が懸念されるケースも見受けられますが、Convergence AI は独立した企業として透明性の高い運営を行っており、資金調達や経営体制においても、主に西側のテクノロジー企業によるインフラやパートナーシップを利用していることが明記されています。中国系クラウドやAIプラットフォームの利用は確認されていません。このエージェントを紹介する前に、以下に安全性の裏付け記載します。(参考までに)


安全保障:エビデンス1

創業者・CEOの経歴とチーム構成

•Convergence AI のCEOである Tanmay Jain は、Amazon、Canva、Mojo などの西側の大手企業でプロダクトマネージャーとして実績を積んできています。これらの企業は米国を中心とした企業であり、彼のバックグラウンドからも中国系の企業との関係性は見受けられません。


•チームメンバーも、名前やプロフィールから西側を拠点とした経歴を持つ人物が中心であり、特定の中国企業や政府機関との繋がりを示す情報はありません。https://www.di.net/media/website_pages/di-media/2024-q3-book-optimized.pdf


安全保障:エビデンス2

技術基盤とパートナーシップ

•Product Hunt の紹介ページでは、Convergence AI の Proxy 1.0 が Google Cloud Platform や Anthropic の Claude など、主に西側のテクノロジー企業によるインフラやパートナーシップを利用していることが明記されています。中国系クラウドやAIプラットフォームの利用は確認されていません。

(参考:Product Hunt 「Proxy 1.0」ページ )


安全保障:エビデンス3

資金調達と報道内容

•TechCrunch の記事など公信性の高いメディアでも、Convergence AI の資金調達や技術開発について報じられていますが、中国系投資家や中国政府の関与については一切触れられておらず、全体として西側市場向けの動きとして評価されています。


これらの点から、現状においてはConvergence AI は中国と無関係な独立企業として運営されていると判断して良いと思います。もちろん、企業情報は常に最新の情報を公式サイトなどで確認することが重要ですが、現時点での公表情報や報道からは、中国との関係性を示すエビデンスは見当たりませんでした。


では以下に新たなエージェントであるProxy 1.0 を紹介します。


サービス紹介:Proxy 1.0 とは?


Proxy 1.0 は、従来のチャット型アシスタントとは一線を画し、実際にウェブサイト上でクリックやスクロール、ナビゲーションなどの操作を自動で実行する AI アシスタントです。

•実際の操作を自動化

ユーザーが自然言語でタスクを指示すると、Proxy 1.0 が自動的にウェブ操作を行い、情報収集や各種アクションを実行します。


•多様なタスクへの対応

Proxy 1.0 は、記事の要約、求人情報の検索、GitHubのプルリクエスト要約、ニュースサマリー、オンラインショッピング、レストラン予約、グロサリ―購入など、幅広いタスクに対応。


•自然な対話とタスクの繰り返し実行

一度設定したタスクは、必要に応じて何度でも繰り返し実行でき、ユーザーのワークフローに合わせた柔軟な自動化が可能です。


用途例:Proxy 1.0 の実際の活用シーン


PDF資料「Convergence – Building a future of abundance」には、Proxy 1.0 の具体的な用途例が豊富に紹介されています。


•企業情報のサマリー

企業に関する記事やプレスリリースを短時間で要約し、ビジネス判断の参考情報を提供。


•求人情報の検索

ユーザーのスキルや希望条件に基づいて、最適な求人情報を探し出す。


•GitHub プルリクエストの要約

複数のコードレビューやプルリクエスト情報を効率的にまとめ、開発チームの作業負荷を軽減。


•最新ニュースのまとめ

トップニュースや注目のトピックスをまとめ、メールやダッシュボードで日々の情報を整理。


•オンラインショッピングの自動化

ギフトや日用品の購入、レストラン予約など、面倒なオンライン手続きを代理実行。


拡張した用途例アイデア


Proxy 1.0 の基本機能に加え、さらに以下のような拡張用途も考えられます。


•会議スケジュールの自動調整

複数の参加者のカレンダーを調整して、最適な会議日時を自動で提案・予約。


•カスタムレポート作成

業務データやウェブ上の情報を集約し、定期的なレポートを自動生成。


•SNSマーケティング支援

Twitter や LinkedIn のトレンド分析を行い、効果的なマーケティング戦略をサポート。


•カスタマーサポートの自動応答

ユーザーからの問い合わせ内容を解析し、FAQやナレッジベースと連携した自動応答を実現。


•パーソナライズド学習支援

学習者向けに最新の論文や教材を要約し、理解しやすいコンテンツを提供。


エージェントの利用方法

Proxy 1.0 は、シンプルな会話型インターフェースで利用できます。


1.タスクの作成

ユーザーは「Proxy, ○○して」と自然な言葉でタスクを依頼します。


2.自動実行

Proxy 1.0 が指示内容を解析し、必要なウェブ操作(クリック、スクロール、データ抽出など)を自動で実行。


3.結果のフィードバック

タスク完了後、実行結果がユーザーに返され、必要に応じてタスクの修正や再実行が可能。


4.タスクの保存と再利用

一度作成したタスクは保存でき、同じ作業を定期的に自動実行することで、日々のルーチンタスクを効率化します。


料金プラン


Convergence AI では、Proxy 1.0 の利用に関して以下の料金プランが用意されています。


Free プラン

・1日あたり5セッション、最大5並列セッション、1自動化タスク

・個人利用やサイドプロジェクト向けで、初めて試すユーザーに最適

・料金:無料


•Pro プラン

・無制限のセッション、最大20並列セッション、20自動化タスク

・中規模プロジェクトや個人での本格的な利用におすすめ

・料金:月額20ドル


•Enterprise プラン

・大規模組織やチーム向けに、より高度なエンタープライズ機能を提供

・詳細なカスタマイズやサポートが含まれるため、利用状況に応じたプラン設計が可能

・料金:お問い合わせください



未来の展望―AIが変える作業の風景


一部では現時点でのエージェントの用途が限定的に感じられるかもしれません。しかし、AIの進化は非常に速く、これからの数ヶ月で劇的な変革が起こると予想されます。


マーケティングやコンサルティング、計算を必要とする税務、会計の他、芸術や政策などの創作性のあるものや、ExcelやWordといった事務職向けソフトウェアも、AIが操作を代行しますが、これらは、実務をAIが代理するに過ぎず、最終的な成果物の精査や判断、クリエイティブな意思決定は依然として人間が担うことになります。


つまり、AIが思想を抱くまでは、AIはより論理的思考で活動し、人はより思想的に活動し、その中央値が成果物として評価されるのでは無いかと思います。「思想」はクリエイティブであるため、クリエイティビティの高さがAI時代の新たな人的評価の指針になるかも知れません。言い換えれば、それは「生成AIがはクリエイティブであるか」という問いにも繋がると考えられます。


まとめ

このように、Proxy 1.0 をはじめとした先端AIアシスタントは、年内にも我々の働き方や生活の様式を根本から変える可能性を秘めています。未来はすぐそこにあり、AIがあらゆるソフトウェアの操作や成果物の生成を担う社会が現実のものとなる日も遠くないでしょう。


 
 
 

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