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IWON2.0

執筆者の写真: Takashi KimuraTakashi Kimura

当ブログでも度々取り上げているNTTの通信技術「IWON」ですが、本日の日経の報道により、新たに「2.0」という定義が付けられたようです。



OpenAI、ソフトバンク、オラクルなどが連携するプロジェクト「スターゲイト」の報道を受け、既に技術実証を成功させているIWONのビジョンをより明確に示すことで、市場におけるNTTの存在感をアピールする狙いがあるのではないかと考えられます。


以前の記事でも触れましたが、IWONはロボット全般(四輪地上走行ロボット、二足歩行ロボット、自律稼働型ドローン、空のモビリティ、飛行機型ロボット、船舶型ロボット、ロケットなど)を社会実装するためのバックエンドを支える重要な技術になることが想定されます。


この技術は、自律型ロボット間の連携を可能にし、社会実装の際の最大の課題である安全性の確保にも貢献することが期待されています。


特に、安全性を重視する日本の文化や社会構造が、この技術への需要をさらに高めており、IWONは次世代のネットワーク技術の基盤となる可能性を秘めています。また、安全保障の観点からも、国が積極的にサポートすべき技術であると考えています。


以下にIWONの説明を記述します。


IOWN 2.0は、NTTが推進する次世代通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」構想の第二段階を指します。IOWN構想は、電気信号から光信号への転換を通じて、省電力・高効率の情報通信インフラを実現することを目指しています。IOWN 2.0の具体的な内容と目標は以下の通りです:


  1. 基盤同士の接続:

    • IOWN 1.0では遠距離通信を手始めに光信号を利用した通信基盤の構築を進めましたが、IOWN 2.0では、これらの基盤同士を接続することを目指しています。

    • これにより、より広範なネットワークを光信号で結び、エネルギー効率と伝送速度を向上させます。


  2. 光電融合デバイスの導入:

    • IOWN 2.0では、コンピューティングの領域に光電融合デバイスを導入し、電力消費を削減する計画です。

    • これにより、AI時代の情報通信インフラを支える「光」の商用化を推進します。

  3. 省電力・高効率の実現:

    • 電気信号による通信は光信号と比べて多くの熱を出し、大容量になるほどエネルギーの消費も大きいという課題があります。

    • IOWN 2.0では、これらの課題を解決し、省電力・高効率の処理を実現することを目指しています。

  4. 将来の展開:

    • IOWN 2.0は、IOWN構想の一部であり、将来的にはチップ間の接続(IOWN 3.0)やチップ内の回路まで光化(IOWN 4.0)を目指しています。

    • 最終的には、IOWN技術を適用した部分の消費電力を現在の100分の1にすることを目標としています。



IOWN 2.0は、NTTがAI時代の情報通信インフラを支えるための重要なステップであり、光信号を利用した省電力・高効率の通信基盤を構築することで、AI関連銘柄としての地位を確立しようとしています。

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